モルガン押し上げた“伝説の男”
<投資の決断>モルガン押し上げた“伝説の男”誕生秘話=藤巻健史
「業界で知らぬ者はいない」と言われるのが、フジマキ・ジャパン社長の藤巻健史氏だ。米モルガン銀行(現JPモルガン・チェース銀行)の会長から「伝説のトレーダー」と賞賛され、著名投資家ジョージ・ソロス氏のアドバイザーを務めたこともある。30年近い債券・為替・株式のディーリング経験の中で華々しい戦績を誇る藤巻氏だが、相場と向き合い始めたころは苦悩と恐怖の連続だった。
三井信託銀行(現中央三井信託銀行)の本店外国部やロンドン支店で磨いたディーリングの手腕を携え、モルガン銀行に転職したのが1985年。取引先であった三井信託に対し、モルガンの上層部が三顧の礼を尽くして実現した転職だった。当時は終身雇用が当たり前で、後戻りはできない。「失敗したらホワイトカラーの仕事はないという意識があった。
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