■「就職氷河期」超えた情熱
国内での就職は絶望的だった。「両親が福祉関係の仕事だったので、人助けは苦ではなかった」と語る高井史代さん(33)が大学を出た1998年当時、世の中は「就職氷河期」と呼ばれる状態だったからだ。
北欧の非政府組織(NGO)がアフリカ支援の人材を探しているのをネットで見つけ、応募した。欧州で古着を回収し、収益でアフリカを支援する。バイトでためた貯金をおろしてデンマークへ着くと、財政難のため「派遣費は自分たちで稼いで」といわれた。新聞販売や難民施設の清掃などをして資金を工面した。
≪忘れられたアフリカ≫
半年後、やっと派遣された先はアンゴラ北部のカビンダ州だった。
貧困地区でかまどや衛生トイレの作り方を教え、エイズやマラリアの予防セミナーを手伝う。別の地域で内戦が激化し、住民らとラジオに耳をすました。当時の世界の関心はコソボ紛争に集中しており、内戦や飢餓で大量の犠牲が出ているのにアフリカは見向きもされなかった。
「不公平だ、という印象がとても強かった。それがアフリカ支援を続けたい気持ちにつながった」
帰国してから国際協力機構(JICA)の海外協力隊に志願し、ウガンダ国境に近いケニアの都市キスムで2年間、スラム地区の開発普及員を務めた。
雨期が過ぎて暑くなるとコレラが大量発生する。住民の職業は「アスカリ」と呼ばれる夜警が多く、月収3000円程度。土レンガの借家に住み、共同トイレすらもない。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081112-00000047-san-soci
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